こんにちは!
10月27日(火)に第45回戴帽式を行いました。看護科2年生83名は、無事に戴帽を終え、新たなスタートを切ることができました。
戴帽式は、看護科2年生にとって非常に大切な行事として位置づけられ、臨地実習に臨むにあたっての知識や、社会人としての基本的な態度が身についたことを評価し、看護職を目指す一員としての自覚を持って実習に臨むための儀式として行われています。
生徒たちにとって人生に一度きりの晴れの舞台です。当日の様子が少しでもお伝えできればと思います。
生徒たちの入場の様子です。戴帽生が入場を始めると、体育館の中が心地よい緊張感に包まれ、思わず背筋が伸びるような気がしました。
戴帽は看護科教員によって行われました。生徒たちを入学時から指導してきた教員たちですので、一人一人に「戴帽おめでとう」という思いを込めて、丁寧にキャップを被せていきます。キャップを身に着けると、一人一人の表情がより一層引き締まり、看護という職業に対する情熱やプライドを感じさせるものとなりました。
そして、戴帽を終えた生徒は「灯点火」を行っていきました。この灯は、クリミア戦争の時、ナイチンゲールが野戦病院で夜中に患者を見て回る際に持っていた「ともしび」にちなんだものです。戴帽生一人一人が、ナイチンゲール像から灯を受け取ることで、近代看護教育の生みの親とされるナイチンゲールの献身的な看護の精神を受け継いでいくという意味を持っています。
灯を手に、式を見守る3年生たちの間を歩いていきます。3年生は戴帽式を迎える2年生のために、様々な準備を重ねてくれました。そのような3年生への感謝と敬意を胸に、真っすぐに前を向いて歩みを進めます。
式の終盤、戴帽生代表として誓いのことばを述べたのは、看護科2年 川上巴瑠(豊津中)さんです。支えてくれた人たちへの感謝、臨地実習に向けての覚悟を川上さんらしい真摯な言葉で紡いでいました。そして、ことばの最後には戴帽生83名で決めた、「学年誓いのことば」もありました。この場で紹介させていただきます。
〝これからも初心を忘れず、勉学に励み、患者さんの心に寄り添い、信頼関係を築くこと、仲間とともに協力することを誓います。″
来月からは校内での実習が始まります。今年度は病院での実習は新型コロナウイルス感染症防止の点から行いませんが、3年次での臨地実習に繋がるよう、戴帽生たちがこの言葉を胸に刻み、ひたむきに看護師という夢に向かって努力してくれるものと期待しています。美萩野女子高校の教職員一同は、そんな生徒たちを精一杯支え、見守っていきたいと思います。
最後になりましたが、本来であれば、来賓や保護者、恩師の先生方から多くの祝福を受けながら、生徒たちは看護師になるという決意を新たにするところです。しかし今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、看護科1~3年生と教職員のみで実施せざるを得ませんでした。そのような中でも、このように心温まる式を執り行えましたのは、皆様のご理解とご協力のおかげです。誠にありがとうございました。