学校法人三萩野学園 三萩野女子高等学校

看護科・看護専攻科

独自の取り組みと学びのポイント

「ありがとう!」と言ってもらえる、
やりがいある仕事「看護師」を
高校3年+看護専攻科2年の一貫教育で育てます。

看護師は人から感謝されることの多い、やりがいや喜びを感じられる仕事です。そんな看護師を、看護科3年、看護専攻科2年からなる5年一貫教育により、最短期間で養成するコースです。
看護師としての経験豊富な教員・講師陣による実践に基づいた授業や実習、同じ夢を持っているからこそ支え合い、励まし合える仲間など、夢を叶えるための環境が整っています。

看護科│3年

1年

普通科目に加えて、看護に関する基礎知識を学んでいきます。

高校1年次に学ぶ普通科目に加え、看護科目では主に人体に関する基礎(人体の構造と機能等)や基礎看護技術を学びます。


2年

1年次で学んだ看護の基礎知識をベースに専門的な知識を身に付けていきます。

看護の基礎知識をベースに、専門性を深めていくため、成人看護や老年看護といった看護の専門科目についても学んでいき、看護実習も始まります。


3年

臨地実習を通して、1,2年次で学んだことをより実践的に身に付けていきます。

看護の専門科目では、母性看護、在宅看護などより幅広く学んでいきます。また、実際の臨床現場での看護実習も始まります。


看護専攻科│2年

4年

高校3年間で学んできた看護師として必要な知識・技術をより専門的な授業や実習で深めていきます。

看護科で学んできた基礎を、大学講師や医師などによる専門講義や本格的な臨地実習を通して、より深く学ぶ1年間。大学や専門学校の講義と同じように進めていきます。


5年

国家試験に現役合格し、目指す進路を実現するために努力する1年です。

最短で「看護師になる!」という夢を実現できるよう、実習に加えて国家試験対策に力を入れていきます。同時に、看護師としての倫理観や職業意識を高めていきます。

普通科目プラス看護の基礎を学びながら、充実した高校生活も謳歌。

看護科での3年間は、普通科や商業科と同じ。違うのは、看護師という目標がその先にあるかどうかだけ。 学校行事や部活動も楽しみながら、高校生活を満喫することができます。

他の科と同様に3年間で普通科目も十分に学べる学習環境

看護科といっても、看護について学ぶだけではありません。看護師になるためには、普通科目の勉強ももちろん大切です。他の科と同様に普通科目をしっかり学びながら、看護の基礎知識についてもあわせて学んでいくのが看護科です。高校3年間で、看護師になるための基礎的な知識や技術を身につけることができるカリキュラムになっているため、高校卒業後に看護の道に進むよりも一足先に、看護の魅力に触れることができます。

3年間は看護の基礎を学び、看護専攻科でより実践的な学びを

看護科の3年間では、普通科目とともに看護の基礎を学んでいきます。一般的な高校生活と同じ3年間を過ごしながら、より専門的で実践的な学びの場である看護専攻科へ進むための準備をしているというイメージです。看護師というやりがいや喜びを感じられる仕事を目指すなら、高校から看護について学び始め、看護専攻科に進むことで、より早く国家資格を取得し、臨床の現場で活躍するという道が開けます。

学校行事を楽しみ、部活動にも思いっきり取り組める、充実した高校生活

看護科での3年間は、勉強はもちろん、さまざまな学校行事もエンジョイできます。美萩野女子には文化祭や体育大会、クラスマッチなどみんなで大いに盛り上がる楽しい学校行事が盛りだくさん。また、部活動も盛んです。運動部、文化部の中から自分の興味がある部活に入り、汗を流したり、仲間との絆を深めたりして、高校生活を自分らしく充実した毎日にしている看護科の生徒はたくさんいます。

看護科【カリキュラム】

教科 科目
国語
  • 現代の国語
  • 言語文化
  • 論理国語
  • 国語演習
地理歴史
  • 地理総合
  • 歴史総合
公民
  • 公共
  • 政治・経済
数学
  • 数学Ⅰ
  • 数学A
  • 数学演習
理科
  • 科学と人間生活
  • 化学基礎
  • 生物基礎
  • 生物
保健体育
  • 体育
芸術
  • 音楽Ⅰ※
  • 美術Ⅰ※
  • 書道Ⅰ※
教科 科目
外国語
  • 英語コミュニケーションⅠ
  • 英語コミュニケーションⅡ
  • 英語演習
家庭
  • 家庭基礎
看護
  • 基礎看護
  • 人体の構造と機能
  • 疾病の成り立ちと回復の促進
  • 健康支援と社会保障制度
  • 成人看護
  • 老年看護
  • 小児看護
  • 母性看護
  • 在宅看護
  • 看護臨地実習
  • 看護情報
特別活動
  • ホームルーム活動

※は選択科目

看護専攻科

より深い内容の実習を通して、専門的な知識と技術の習得を目指します。

高等学校卒業の資格を得た後、入学試験なしに看護専攻科へ。高校で学んだことを基礎に、より専門的な授業や実習で、さまざまな知識・技術を習得。切磋琢磨し合いながら看護師国家試験合格を目指します。

医療機関と連携した外部講師による学習指導

これまでの長い歴史は看護専攻科の財産であり、その中で深めてきた病院と連携は最大の強みでもあります。こうした学校と病院との信頼関係と連携で、学生を校内外から手厚くサポートします。医療現場の最前線で活躍している医師や看護師、さらに大学講師などの講師陣から受ける講義はリアルそのもの。プロフェッショナルな道へと導きます。ここで身に付けた知識は、必ず実践の場で生きるはずです。

高校で学んだ基礎力を生かし、さらに応用力を養う実践的な実習

病院での実習は、看護師や患者さんから直接学ばせてもらえる貴重な場です。美萩野女子では、長年の歴史の中で培われた地域医療機関との信頼関係もあり、医療現場と一体になって学生の指導にあたります。きめ細かな臨地実習だからこそ、得るものもたくさん。患者さんに一人ひとりに対して専門性を提供できる、そんなプロの看護師となるための大切なステップです。

夢の実現に向けて万全の体制で取り組む国家試験対策

「看護師になる」という夢を持って集まった仲間とともに過ごす5年間。看護専攻科では国家試験対策を時間割に組み込み、Webを駆使しながら、分からない問題も理解できるまでとことん指導します。美萩野女子は長い歴史があるので、数多くの卒業生が看護師の資格を持って、全国各地の医療現場で活躍しています。皆で合格を勝ち取り看護師として歩き出したときには、そんな先輩たちが心強い存在になるでしょう。

看護師までの道のり

医療の最前線で活躍する「看護のスペシャリスト」へ。
最も短期で、経済的にも軽い負担で看護師資格の取得をめざす。

看護科・看護専攻科よりメッセージ

看護科 看護担当

川口 美保先生

 本校は5年一貫教育を実施しているため、入学時より5年後の看護師国家試験合格へ向けて、長い時間をかけて看護について学ぶことが出来ることが魅力です。
 授業は高校3年間で看護についての基本的知識をしっかりと学び土台を作っておき、看護専攻科へ進級後は実習施設の病院である医師や看護による外部講師から教えていただけます。
 看護師国家試験の出題範囲は広いため、授業では出来る限り生徒が理解できるように、また興味・関心を持ってもらえるようにする工夫をして看護の学習は楽しいと思ってもらいたいと考えています。
 生徒達は「看護師になりたい」という夢と同時に「本当に自分になれるだろうか」と多くの不安を抱えています。この不安を解消し、看護師へなるためのサポートをして自身につなげていく必要があると思っています。
 最終的には看護師として社会に出ていく生徒に対しての私の願いは人の気持ちに寄り添える一人の人間であり優しい看護師として育って欲しいということです。そのため、常に生徒と向き合い、悩みや思いを共有して解決していくように学校生活を送ってもらう関わりをしています。

看護専攻科 看護担当

下田 希美先生

 看護科での授業は、看護師に向けての勉強・学習はもちろん、社会に出た際に必要なコミュニケーションをはじめとした豊かな「心」を育むことに重点を置いてます。「心」というものは目に見えません。抽象的な表現でもあります。では、どのように育み教育活動を行うのか?看護は人に寄り添う、つまり人の心を理解する事も重要な役割です。
 看護科での学生生活を通して、解ることの喜びを知り、意欲を育てます。基本的な知識や技術を習得するだけでなく、日々世の中の情勢や課題が変化する中で、他者の考えや意見を把握し、看護の実践に活かすことができることを目指します。
 私は、看護での学びを通して「みて」「きいて」「つくっていく」という力を身につけて欲しいと考えます。その為に、日々の中で、様々な事柄を「みて」「きいて」考えることを取り入れています。看護に完璧な正解はなく、対象に応じた看護の考えが必要です。そのためには様々な事を知り、知ったことを看護に活かす「つくっていく」という工程が必要です。「つくる」には作る・造る・創ると表現があり、看護は全て行います。生徒自ら対象を理解し行動できる、社会性・人間性の高い大人を目標とします。
 結果、生徒と教師間での意見交換、コミュニケーションの多い授業も大切にしています。

OGからのメッセージ

済生会横浜市南部病院勤務

若林 夢帆さん

【2020年卒業(早鞆中学校出身)】

 学校生活を思い返すと、楽しいことだけではなく、大変なこともたくさんありました。学ぶことがとても多く、勉強や実習に追われる毎日でしたが、新たな知識を得て学びが深まっていくことに喜びを感じていました。辛い時もありましたが、同じ目標を持った仲間や時に厳しく時に優しく励ましてくれた先生方、支えてくれた家族のおかげで乗り越えることができました。
 実習では、患者さんと関わらせていただく中で嬉しかったことも看護の難しさも経験させていただきました。私が、行き詰まっていた際には、引率してくださった先生方が患者さんにとってどのような看護が必要なのかを一緒に考え、学びを深めてくださいました。先生方から学んだ命の尊さや個別性を捉え患者さんのことを第一に考えながら看護を実践するということは、看護師になった今でも大切に思い働いています。

OBからのメッセージ

坂本 和奏さん

【2022年入学(板櫃中学校出身)】

 中学の時にコロナ禍を経験し、人の役に立つ仕事がしたいと思うようになりました。少しでも早く看護師として働きたかったので、美萩野女子の看護科を選びました。授業は分かりやすいし、楽しむときは楽しむ、厳しい時は厳しいというようにメリハリがあって、集中できます。また、経験豊富な先生方から実際の体験談も交えて医療現場の具体的な話を聞くことができるので、とてもためになります。2年生で実習が始まる前に戴帽式がありました。自分にとっては自覚と責任感を新たにする大きな出来事で、思い出に残っています。看護科の授業は正直言ってハードです。でも、目標は皆同じなので、一緒に頑張ることができます。専攻科に進んだら勉強はもっと厳しくなると思いますが、美萩野女子なら1年早く5年で看護師になれるので、頑張りがいがあります。将来は、みんなから頼られる看護師になりたいです。

キャリアサポート 主な5年間の流れ

1年次
6月 日本漢字能力検定試験
9月 全商英語検定試験
11月 日本語検定試験
3月 救急救命講習

2年次
9月 全商英語検定試験
10月 戴帽式
11月 基礎看護実習Ⅰ・日本語検定試験

3年次
6〜9月 基礎看護実習Ⅱ・成人看護実習・老年看護実習
9月 全商英語検定試験
11月 日本語検定試験

4年次│専攻科
4月 外部講師講義開始
6月 解剖実習
7月 保育所(園)実習
1月 成人看護学Ⅰ

5年次│専攻科
5月〜 成人看護学Ⅱ・老年看護学実習・小児看護学実習・母性看護学実習・精神看護学実習・在宅看護学実習・看護の統合と実践実習
2月 看護師国家試験・准看護師資格試験

私立高校授業料実質無償化