大人になっても運動を続ける、きっかけづくりになれば
広報部長
三浦 崇先生
(保健体育)
コミュニケーションをとる中で、人間関係も構築。
小中高と、体育の授業はあるのが当たり前ですが、社会人になると多分、自分でそういう機会を作らないと運動は縁のないものになってしまいます。今、「生涯スポーツ」という言い方をしたりしますが、歳をとったときに「やっぱり運動してみようか」と思ってもらえるように、体育の授業を通して自分が好きな興味のある種目を見つけてほしいと考えています。どの種目もできる必要はありません。少しでも興味のある種目を体験していれば、大人になったとき、「これならできる」と、運動するきっかけになりますからね。
教室で行う授業は静かに聞くのが基本ですが、体育の授業の場合、プレー中はむしろ積極的にコミュニケーションをとってほしいです。そこで意外な人間関係ができたり、発見があったりするものです。その種目の得意な子が苦手な子にアドバイスして、できるようになることもあります。
女性の視点に立てる保健の授業は、女子高ならでは。
保健の教科では、女性が当然知っておかなければならない知識もありますが、我々教師の立場からすると、男女共学ではどちらかに気遣って話せないこともあります。しかし、女子高であれば、女性の視点に立って踏み込んで話すことができます。それは、女子高ならではの良さだと思います。
昨年、生徒たちにアンケートを取りました。意外だったのは、「環境学習がおもしろかった」という声が多かったことです。自分たちが高校生のころ、保健の授業で印象に残っているのは性に関するところだったような気がします。これからは、SDGsなどについてももっと掘り下げて話そうと考えています。