学校法人三萩野学園 三萩野女子高等学校

先生紹介

将来をきちんと考える、多彩な指導と心強いサポートを。

進路指導部長

宮﨑 祥臣先生

(数学)

納得できる将来を選ぶ、その力を育む大切な場所。

高校受験とは、簡単に言えば〈学校選び〉です。学力を付けることはもちろん大事です。生きていく上で必要な考える力が付くと同時に、偏差値が上がることで進路の選択肢を広げることができます。
 でもそれは、受験の力が付いただけであり、自分が納得できる進路を選ぶ力が付いたわけではありません。自分の将来をどうしたいのか。自分の考え方や価値観をきちんと持つことが、納得できる進路に進む一番の要素になります。
 高校は、将来の自分の方向付けを決める大切な場所です。部活やボランティア、趣味や挑戦したいことなど、ここで何を頑張るのか、夢や目標を持って入学してください。

仕事選びのミスマッチを、できるだけ防ぐために。

 新社会人の3年以内の離職率は1/3に上るといわれている時代です。「とりあえず就職しなさい」では、そういう事態を招きかねません。「この仕事は聞いたことがある」「面白そう」「なんとなくやれそう」、最初はそんな印象でも構いませんが、世の中には知らない仕事の方が圧倒的に多く存在します。
 進路指導をする際に心掛けているのは、就職先を選ぶ段階で最大限自分にミスマッチがないように、ということです。1年生では、企業のご協力をいただき、勉強会を開催します。生徒の皆さんに〈仕事〉を知ってもらい、勤労観や職業観を養うためです。2年生になると、大学・短大・専門学校の方々にお越しいただきます。「進学して技術や技能を身に付けると、もっと幅広い仕事が担えるよ」といったお話を聞くことで、それぞれが就職や進学に向け進路を絞り、3年生での準備期間につなげていきます。

人生の支えとなる丁寧な学びを積み重ねて。

 進路を決めることは大切ですが、その後の人生の方が長いです。新社会人の離職理由の多くは人間関係ともいわれています。決めた進路先で、生徒がどう生きていけるのか。学校での学びが人生の土台の一つになれるよう、去年からは新聞記事を使った取り組みも3学年全てを対象に始めました。
 毎週1回、切り抜き記事をもとに、人の思いや感じ方に触れてもらいます。賛成か反対か理由を付けて400字程度のミニ小論にまとめることは、自分の思いや考えを整理し、自分の言葉で相手に伝えるトレーニングです。想像力を働かせ誤解を減らし、職場での対話にも勇気を持って臨んでほしいとの願いを込めて、丁寧に続けています。

教師が一丸となり、進路指導はきめ細かく。

 美萩野女子では、学年を担当する全ての教科担当が進路指導に携わります。1人の先生が担当するのは生徒3、4人です。2年前、この体制に切り替える時、先生方には「すみません、仕事が増えますが協力してください」とお願いしました。面接や志望理由書の準備など、人前で話すのが苦手、言語化するのが苦手な生徒たちにとっては、全体指導よりも手厚く磨きをかけることができます。
 毎年改善しながら進めるため手間もかかりますが、全員の先生が「それでも、やったほうがいい」と言ってくれるありがたい存在です。生徒の不安に寄り添い、甘やかさず、モチベーションアップを大切に取り組んでいます。