学校法人三萩野学園 三萩野女子高等学校

先生紹介

看護師としての自信を育てる

看護科主任

金﨑 志保先生

5年間学び、少女から看護師へ。授業では看護現場の様子も伝えます。

 美萩野女子は、看護科3年・看護専攻科2年の〈5年一貫教育〉という、業界最短期間で看護師を育成しています。入学する時には、中学校を卒業したばかりの普通の少女が、5年たつと専門職業者になって巣立っていく姿は、毎年の光景ながら、うれしくて涙が出そうです。
 看護師には、知識や技術はもちろん人柄も問われるなど、求められるものが多く、バランスの良さが大切です。そのため、授業では机上の勉強だけにとどまらず、私の看護師時代の経験もできる限り伝えるようにしています。生徒たちは、目をキラキラさせて席から乗り出す勢いで話を聞くので、こちらの指導にもさらに力が入ります。
 実際に看護師になると、常に自分で考え判断する必要があります。自主的に行動するだけでなく、指示を出す立場にもなっていきます。その力を育てるため、クラス運営においても、自分発信でいろいろなことを取りまとめる機会を多く設け、経験値が上がるような取り組みを行っています。

成長のステップが見えるから、モチベーションが維持できます。

 5年の間には、つまずいたり落ち込んだりすることもあります。そんな時、私はこう声を掛けます。「大丈夫、大丈夫。私も看護師になれたし、先輩もなってるよ」と。生徒には不安な状況でも、長く看護現場を経験し多くの生徒を育ててきた私の立場からすれば、きちんとやるべきことを順にたどると資格が取れることは分かっているので、ひたすら励まします。
 美萩野女子は、〈5年一貫教育〉なので、ロールモデルとなる先輩が段階的にいるのも、モチベーションを維持するには心強い存在です。学年ごとのステップが見えて、5年たったら自分はこうなれるんだと、成長の過程がイメージできます。そのため、1年ごとの成長には目覚ましいものがあります。それが5年積み重なるのは、すごく大きなことです。
 私たち教師も、一人一人を手厚く丁寧に指導しますが、卒業生たちも勤務先の病院で後輩たちをよく育ててくれ、良い循環が生まれています。私たちの熱意を信じて、美萩野女子に来ていただけたらと思います。