部員がそれほど多くないので、一人一人の長所を生かしながら、いかに勝っていくかを考えて指導しています。部員も、一人がいくつかのポジションを守れるようになっていると、何かあってもチーム力は落ちません。そこで、少しずついろいろなポジションにチャレンジして、「私はここしかできません」ではなく、「ここもできるし、あっちもできます」と言えるように頑張ってくれています。 　部員の中には、小中とソフトボールをやってきた生徒もいれば、高校に入って始めた生徒もいます。スタートが違うので、その生徒に合ったアドバイスを心掛けていますが、経験のない生徒たちを育てていかなければ勝つことはできません。練習をしっかりすれば、経験のあるなしは関係ありません。それまでボールを握ったこともない生徒が、3年生になるころにはレギュラーとして試合に出場し、オーバーフェンスでホールランを打ったこともあります。 　勝ち負けも大切ですが、生徒たちの生き生きとした表情というのは何物にも代えられません。美萩野女子のソフトボール部が、そういう表情を引き出せる場であればと思っています。外の練習や試合で陽に焼けますが、一緒に頑張ってくれる仲間が多くなるとうれしいですね。